2019年7月27日土曜日

LC哲学カフェ開催のお知らせ

しばらくお休みしていたLC哲学カフェですが、来週、久しぶりに開催します。詳細は下記の通りです。

 【LC哲学カフェ】
 旅行と日常を哲学する

 日時 8月1日(木)18:00-20:00
 場所 A803教室 ※当初は24Jの予定でしたが、教室を変更しました

定期試験最終日、試験終了後の夕方です。いつもより30分、時間を長く設定してみました。

今まではマンガ作品などを多く扱ってきましたが、今回は下記のエッセイ(当日、コピーを配布する予定)を手がかりに、議論をスタートさせてみたいと思います。

 宮野真生子「旅と日常と偶然性」、『福岡大学人文学部 文化学科ジャーナル』所収、2010年11月

冒頭、小笠原がこのエッセイの内容について少し話し、その後は自由に、全体で議論を。

事前の登録などは不要。発言を強制されることはありませんし、途中入室、途中退室も自由他学科、他学部の学生さんはもちろん、卒業生や学外の方々も歓迎します。興味のある人は誰でも、ぜひ当日、気軽にA803教室をのぞいてみて下さい。

参考までに、このエッセイの一部を以下に引用しておきます。

「なぜ、私はこの世に、このような形で生まれ落ちたのか。そんな問いに対して私たちは絶対的な正解を出すことはできません。さらにいえば、この世界それ自体があるということの理由に対しても。九鬼が生涯見つめ続けたのは、まさにこのような無根拠さ――「私」という存在の偶然性、世界の原始偶然――でした。そんな彼からすれば、「私」という存在も、そして「私」が営む「生活」もまた偶然性にゆらぐものでしかなかったはずです。なのに、人は「私」をたしかなものと信じ、「日常」を「当たり前」と錯覚してしまう。それは錯覚にすぎず、九鬼には、世界に対する不遜な態度と映ったはずです。世界はいつも偶然に動き、人はあらゆる可能性に対して開かれている。その不安定な動性こそ、彼が見つめ、愛したものでした。」


「そもそもLC哲学カフェって何?」という方は、次の記事をご参照下さい。

 LC哲学カフェって何?

過去の活動記録は次の通り。

 2014年9月27日 『ハンナ・アーレント』でかたらんと?
 2014年10月31日 ペンギンは白と黒なのがかわいい?――『よつばと!』で哲学する
 2014年11月26日 どの石がボクを好き?――『ぼのぼの』で哲学する
 2014年12月10日 それは数字の8? それともちっちゃな雪だるま?――スヌーピーと哲学する
 2015年1月7日 好きになるってどんなこと?――『ハチミツとクローバー』から考える
 2015年3月30日 ニセモノの自分、ホンモノの自分?――『彼氏彼女の事情』で哲学する
 2015年4月15日 紙の本を読みなよ――ビブリオバトルで決める大学生必読のマンガ
 2015年4月28日 まあっもったいない?――『ミノタウロスの皿』で哲学する
 2015年5月23日 私はあの時どんな顔をすればよかったのだろう――『空が灰色だから』で哲学する
 2015年6月27日 平等な審査をお願いします?――『聲の形』で哲学する
 2015年7月11日 あなたがこの10名のリーダーだとしたら?――『沈黙の艦隊』で哲学する
 2015年11月4日 人間であるために最低限必要な部品?――『攻殻機動隊』で哲学する
 2015年12月9日 忘れられるって死んでるのと同じ?――『ヘルタースケルター』で哲学する
 2016年1月6日 一緒に帰った子は友達?――『ニトロちゃん』で哲学する
 2016年9月26日 最も幸せな人生とはどのようなものか?
 2016年11月15日 「君の名は。」で哲学する
 2016年12月5日 「君の名は。」で哲学する、再び(※告知記事のみ、報告記事無し)
 2017年5月8日 友情をめぐるビブリオバトル
 2017年6月12日 愛情の搾取?――『逃げ恥』から考える家族
 2017年7月10日 娘よ、ギリシアのためにおまえを生贄に?――ギリシア神話で哲学する
 2017年9月27日 なぜこのマンガは怖いのか?――ホラーを哲学する

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