2022年7月20日水曜日

2022年度 オープンキャンパスのご案内

今年度オープンキャンパスの文化学科関係のお知らせです。
模擬講義および個別相談を開催します。
今年の模擬講義テーマは『鬼滅の刃』!

会場内に貼ってあるポスター(下画像の右側)を目印にどうぞ。
たくさんのご来場をお待ちしております。

1.模擬講義「文化学科で考える『鬼滅の刃』」
   会場・A棟2階 A201教室

 1)「『鬼滅の刃』から考える日本社会と支配のありかた」
   時間:10:30 - 11:00
   講師:開田奈穂美 先生
   概要:『鬼滅の刃』は大正時代を舞台にした創作ですが、現在の日本社会を反映しているからこそ人気を得ているとも言えます。社会学の立場から、この漫画で描かれる支配のありかたに着目して分析してみたいと思います。

 2)「「君と俺とでは価値基準が違う」-『鬼滅の刃』の死生観」
   時間:13:00 - 13:30
   講師:小笠原史樹 先生
   概要:哲学・倫理学・宗教学の観点から、『鬼滅の刃』の死生観(生や死に関する考え方、価値観など)について分析します。マンガ原作の第11巻、アニメ版「遊郭編」までのネタバレを含みますので、ご注意を。


2.個別相談 / 資料展示
   会場・A棟7階 A703教室
   時間・9:30 - 16:30

・福岡大学オープンキャンパス関係HP *参加には事前予約が必要

・配布物
 『文化学科卒業生・在学生名鑑 2022』(下画像の左側)

2022年7月15日金曜日

急速に変貌してきた街・深圳 ―異文化の接触地帯9―

「教員記事」をお届けします。今回の寄稿者は、地理学の磯田則彦先生です。

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急速に変貌してきた街・深圳
―異文化の接触地帯9―


 こんにちは。文化学科教授の磯田則彦です。私の専門は、人口研究と異文化の接触地帯の研究です。両者ともに複合領域的な研究になりますが、それぞれに非常に魅力的な分野です。

 まず、人口研究についてですが、具体的には人口移動研究と人口問題研究が中心になります。前者については、日本・北アメリカ・北・西ヨーロッパを中心に研究してきました。人は生まれてから死ぬまである場所に定住し、一切別の場所に移ることがなくてもよいのでしょうが、実際にはライフサイクルの重要なステージで移動を行う人が大勢います。果たして、「その人たちは、どのような属性で、どういった理由で移動を行うのでしょうか?」以前から、そのようなことが気になってしまいます。

 また、後者については、非常に大まかな表現を許していただければ、「人口が停滞から減少へ向かいつつある社会」(現時点では、概して先進諸国の一部や東欧諸国に多く見られます)や、「短期間に人口が急増している社会」(概して、後発開発途上国とイスラーム諸国に多く見られます)を対象として研究を行っています。出生と死亡に影響を与える社会経済的要因や政策などが中心的なテーマです。