2014年2月2日日曜日

宗教学って?

 宗教とは何でしょうか。その定義自体さまざまなのですが、大まかに言えば、神や宇宙の真理のような究極的な何か結びつけることによって、人間とそれを取り巻く世界を価値づけようとする営みであると言えるでしょう。

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 このような営みは、古来、時代や地域を問わず行われてきたものであり、その意味で、宗教は人間にとって普遍的な営みであると言っても過言ではありません。人間は価値を問う存在であり、宗教はその価値を与える究極的な拠り所として捉えられてきたのです。



 また、同一の価値を共有することで、個々の人間が一つの社会的集団を形成することがあります。「イスラーム社会」などという呼称が成り立つように、宗教は社会を維持する求心力にもなりうるのです。



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 宗教という営みは人間が生み出してきた文化の最も根幹にあるもの一つとして位置づけることができるでしょう。



 宗教学はこのような宗教を考察の対象とする学問です。諸宗教の比較を通じて、宗教現象に関わる法則を導き出そうとする比較宗教学的な研究がその中心にあり、その周辺に、哲学、社会学、心理学、人類学、民俗学などの諸分野と結びついて、多様な宗教学が展開されています。



 文化学科のカリキュラム、および、文化学科に属する教員が担当する共通教育科目では、宗教について様々な角度から学ぶことができます。日本や中国の宗教、アジア各地に広がる仏教、西洋のキリスト教といった諸地域の宗教はもとより、宗教哲学宗教人類学日本の神話についても学ぶことができます。さらに、宗教に関する独自の研究テーマを見いだして、様々な専門分野の教員の協力のもとに、卒業論文研究を進めることも可能となるでしょう。
photo by:wili_hybrid



 文化学科に入学したら、ぜひともこれらの授業に積極的に出席し、なおかつ、様々な専門分野の教員と交流を深めて、古今東西の人間が生み出してきた叡知に触れてもらいたいと思います。






 文化学科では以下の教員が宗教学を担当しています。

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