photo by:Viditu, 2009 |
社会学は、私たちの生きている社会や時代、人々の生活について考えます。
具体的に挙げ出すときりがありません。家族、都市、農村、社会的格差、医療、教育、犯罪、マスメディア、環境問題、災害、ジェンダー、リスクなどなどなど・・・。
むしろイメージがつかみにくいかもしれませんね。
もうひとつ。
社会学は当たり前と思われていることをちょっと斜めに見て考えます。例えば、犯罪は嫌なものです。特に凶悪な犯罪や子どもが被害者になった犯罪には多くの人が腹を立てます。でも、そのようにして腹を立てることで、実は私たちが何を大切にしているのか、強く実感されるのではないでしょうか。何が大切なのか、という考えを皆が共通して持っている社会はまとまりの強い社会だと考えられます。つまり、多くの人が一緒になって腹を立てるような凶悪な犯罪は、何が大切なのか思い出させることを通して、社会のまとまりを維持するために役に立つのです。
もちろん、この考え方には異論もあるでしょう。でも単純に「犯罪は悪い」と考えるよりも面白いし、より深く考えているとは思いませんか。また、人と社会の関係について考えるヒントになりませんか。
身近なところにも当たり前を疑うと面白いテーマはたくさんあります。なぜあなたは今朝鏡を見たのでしょう。あなたにはどうしていつも時計が必要なのでしょうか。ペットを家族と思う人が増えていますがそれはなぜでしょう。なぜ学歴が高いと就職や結婚などいろいろな場面で有利だと思われているのでしょうか・・・。
社会学とは当たり前を疑う、という眼鏡をかけて私たちの生きている社会や時代、人々の生活について考える学問だと言えそうです。
そのようなことに関心がある人は是非文化学科に来て下さい。
文化学科には様々な領域があります。哲学を学ぶことで新しい社会学的発見があるかもしれません。社会学の知識を生かして面白い心理学的なテーマが見つかるかもしれません。社会学は出発点にもなりますし、到達点にもなりえます。これは他の専門領域に関しても同じです。文化学科には学生の数だけ、学びのコースとテーマがあります。コースは自分で決める、テーマは自分で創るのが文化学科なのです。
文化学科には社会学を担当する教員が下記の3名います。専門科目では理論的なテーマから東日本大震災の被災地といった今日的、具体的なテーマまで幅広く扱っています。社会調査や情報処理の科目も社会学の教員が担当しています。
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