2022年3月28日月曜日

令和3年度文化学科卒業式が行われました

 先日(令和4年3月19日)、令和3年度福岡大学人文学部文化学科の卒業式(学位記授与式)が挙行されました。卒業式の模様をお届けします。

 ご卒業されたみなさま、本当におめでとうございます!!!
 みなさまのこれからが、希望と幸福に満ちたものでありますように。


2022年3月21日月曜日

「全国地理学専攻学生卒業論文発表大会」で学生が発表を行いました

 地理学の藤村健一先生より、イベントの報告をいただきましたので掲載いたします。


 3月14日、日本地理教育学会の2021年度全国地理学専攻学生卒業論文発表大会が開催され、文化学科の4年生2名がそれぞれ発表を行いました。

 これは、各地の大学で地理学を専攻している学生が、それぞれの卒業論文で扱った研究内容を発表する学術大会です。今回はオンライン(Zoom)で行われました。

http://www.geoedu.jp/sotsuron.html

 発表者の氏名と題目は次のとおりです。

・阿南咲良さん:「杵築城下町の近世の火災被害と被災地域の現状・課題」

・若林優大さん:「「散村地域」・出雲平野の集落の形態とその変遷―出雲平野東部を中心に―」

2022年2月28日月曜日

大観音像と現代宗教のゆくえ

 「教員記事」をお届けします。今回の寄稿者は、地理学の藤村健一先生です。


1.久留米市の救世慈母大観音

 成田山久留米別院明王寺は久留米市の観光名所の一つである。境内には地獄の責め苦の様子を人形で表した「地獄館」や、インド・ブッダガヤの大菩提寺を模した「平和大仏塔納骨堂」などの堂宇があるが、最もよく知られているのは「救世慈母大観音」である。

救世慈母大観音(2022年2月筆者撮影。以下同様)

 これは同寺の住職の発願により1983年に造立された、高さ62mの白亜の大観音像である(成田山久留米分院ウェブサイト[https://www.kurume-naritasan.or.jp/about/jibokannon/])。遠方からでもよく見えるため、周辺地域のランドマークになっている。

2022年2月14日月曜日

おかんめーたー

 「教員記事」をお届けします。今回の寄稿者は、社会学の平田暢先生です。


先日、通販サイトを見ていて「おかんメーター」というものを知りました。


これは「トラ柄、ヒョウ柄などアニマル柄の服を持っている」や「カバンの中にかならず飴、正確にはアメちゃんが入っている」、「エスカレーターは右側に立つ」、「マクドナルドの略称は「マック」ではなく「マクド」」、「阪神タイガース愛」など「大阪のおばちゃん」度を、額に光を当てて一瞬で測るものです。近々「おとんメーター」も発売されるとか。


・・・うそを書いてしまいました。すみません。そうではありません。


「悪寒メーター」です。これは単純な体温ではなく「悪寒」、ひどい風邪やインフルエンザに限らずいろいろな病気で発症する不快な寒気の度合を、体表の温度だけではなく深部体温、血中の酸素飽和度などから測定するというものです。

2022年2月7日月曜日

2021年度卒業論文発表会が開催されました

1月31日(月)13時から、文化学科の卒業論文発表会が開催されました。

元々は対面での実施を予定していたのですが、
新型コロナウイルス感染症の急拡大に伴い、
昨年に引き続き今年もWEBEXでのオンライン形式での発表会となりました。

今年は、オンライン口頭発表形式での7件の発表が行われました。

文化学科らしいまさにダイバーシティに富むテーマの卒論が報告され、
最後の平田先生からの総評にもあったとおり、とてもレベルの高い発表会だったと思います。

卒論生の皆さん、お疲れ様でした!
3年生以下の皆さんもぜひ卒論を書きましょう!

2022年1月30日日曜日

リアルってなんだ!?

 「教員記事」をお届けします。今回の寄稿者は、哲学の平井靖史先生です。


 最近のガンプラはすごく良くできていて、買ってきてパチパチ組み立てるだけで、スタイル抜群&ぐりぐり可動するかっこいい模型があっという間にできます。大まかにプラの色分けもされてて、塗装の必要もない。すごいなあ。そこでちょっとひと手間かけて、「墨入れ」をしてあげると、さらにリアルに仕上がります。ガンダムの表面で筋彫りされているところに、筆ペンみたいなやつで線をなぞってあげると、本物感が増すんです。筆ペンで済むので片付けもいらないし、お手軽なのでおすすめです…。
 というわけで、今回はガンプラの話を——。というわけではなくてですね、リアルってどういうこと?というお話です。今、ガンプラのリアルって話をしたんですが、ガンダムってそもそも実在しないですよね。いや、今は実在するので(実物大で動くガンダム立像が日本各地に存在します)話がさらにややこしくなるんですが、とりあえずは元がフィクションだという意味です。例えば元が実在する…そうですね、ルンバにしましょう。お掃除ロボットルンバ。さて、ルンバのプラモデルがあるとしましょう。5分の1スケールとか?その場合、ルンバのプラモをリアルに作るというのは、おうちで働いているあの実在のルンバに似せていくという意味合いですよね。ところが、ガンダムは、それがないわけです。地球連邦軍が作った、アムロが乗ってる「あの実在のガンダム」はないわけです。オリジナルが存在しないモデルについて、それがリアルだとかそうじゃないって、いったいどういう意味なんでしょうか。 

2022年1月21日金曜日

幸福と運

 「教員記事」をお届けします。今回の寄稿者は、哲学・倫理学の林誓雄先生です。


 ここ数年,飲み会がらみのブログ記事ばかりで,こいつはまともに教育・研究をしていないのではないか,と思われかねない状態である。そのため(もはや手遅れかもしれないが),さすがに今回はゼミのことについて,少しだけ(まじめに)書いてみることにしたい。

 今年度の後期ゼミは,思想系(哲学・倫理学)のゼミであるにもかかわらず(?),ありがたいことに,なんと15人もの方が配属希望をだしてくださった(ゼミの人数としては,過去最大・ちょっと多すぎかしら汗)。さてそのゼミでは,共通テーマを設定し,15人を5人*3グループに分けてグループワークをしてもらったのだが,取り組んだテーマの一つに「幸せ・幸福」というものがあった。哲学・倫理学においては,王道中の王道テーマの一つである。

 とはいえ,人類が二千年以上取り組んできてもなお,答えが見えてこないこのテーマに,ぼんやりと取り組んでいては結論など出るはずもない。そのため,もう少し絞り込んで,次のような「問い」に,答えを与えてもらうことにした(それでもまだ,あまり絞り込めていなかったのだけれど)。