2016年7月29日金曜日

文化学科の時間割

  今年度7回目の学生記事をお届けします。L15台の宮崎祐樹君、中川響介君、永井健太君が2年次前期までの文化学科の時間割について紹介してくれました。
 松岡明里さんと水永まなみさんの「大学生活を充実させるために大切なこと」の記事もぜひあわせて読んでください。文化学科での学生生活がよくわかると思います。
 また、オープンキャンパスに来られた方は、4年間を通しての文化学科の時間割が展示されていますので、ぜひご覧下さい。


文化学科の時間割

LC15台 宮崎祐樹 中川響介 永井健太

 今回、人文学部文化学科に在学中である私たち3名は、文化学科の学生がどのような学業生活を送っているかを、一般に広く知ってもらうために、私たちの時間割を紹介します。受験生の方はぜひ参考にしていただきたいと思います。

 まず文化学科2年の宮崎祐樹が、1年次前期の時間割を紹介します。私は人間の行動に関心があり、文化学科を受験しました。特に心理学Aは受講した中でもとても面白くためになる授業でした。ほかの授業は、高校で理系だったため、理数系の科目を多めにとり、期待値、分散、標準偏差などを学びました。第2言語は中国語、朝鮮語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語の6種類の選択肢があります。私はサッカーに興味があり、スペインに試合観戦などをしにいくためスペイン語を学び、事実、この授業のおかげでスペインでもそつなく会話をこなすことができました。

 大学生になり、レポートが作れるかどうか不安だったのですが、必修科目の基礎演習Ⅰでは、レポートの書き方をとても丁寧に教えていただき、この授業のおかげでレポートを素早く作成できるようになりました。また、文化学基礎論では文化学科で学んでいくために必要不可欠な知識を学びます。具体的には哲学や宗教学、文化人類学などのさわりの部分を学習し、基礎的な知識を身につけます。
(宮崎祐樹) 



 次に、中川響介が2年前期の時間割を紹介します。文化学科では、哲学、地理学、心理学、宗教学、社会学、倫理学、美術史、文化人類学などの、幅広い学問分野を学習します。私たちが当たり前に過ごしている生活の習慣を地域や年代ごとにとらえて異文化を理解し、人の探求を通して、固定観念にとらわれない幅広い視野と柔軟な発想力を持てる人材の育成を目指しています。例えば、木曜5限の哲学の基礎Ⅰ(宮野先生)では、「世間」と「社会」をテーマにし、まず「世間」と「社会」の違いを考え、私たち大学生は、「世間」と「社会」のどちらに属していることが多いのか、「世間」と「社会」の2つを100%としたとき、私たちは、どのくらいの割合で過ごすべきなのか、グループごとにディスカッションをしました。授業で知識を得て深めるだけでなく、グループ活動を行うことで、友達との輪が広がり仲を深めることも出来ます。

 また、私は、教員免許と博物館学芸員資格の課程を履修しています。私が文化学科に進学を決めた最大の理由が、この2つを履修することができるからでした。やはり、大学に進学をしたからには、多くの資格を習得したいと思いました。履修科目数が増えるので、他の人より時間割の余裕が少なく、テスト勉強が大変になるかもしれませんが、しっかりと励みたいと思います。教職課程では、4年生の時に母校の高校で教育実習を行い、博物館学芸員課程でも、各博物館で実習を行う予定です。また、これらの授業を通じて得るものは多く、大変やりがいを感じています。多種多様な視点を学べることが文化学科の良いところだと感じています。これからますます人間・社会・文化の理解を深められるよう、学業に励んでいきたいと考えています。
(中川響介) 



 最後に、永井健太が文化学科全般について総論します。このように文化学科では、様々な学問分野を学ぶことができます。入学した時はレポートの書き方やグループでの討論、発表等に戸惑うこともあると思います。しかし、大学の講義とは、高校の授業のように生徒が先生からただ教えてもらうといった形式ではありません。自分が何を学びたいか考え、本などで調べて、友達と話し合い、結論を出すというような、自分から進んで学習しようという意欲が必要です。この気持ちがないと、大学の講義の本当の面白さはわからないでしょう。しかし、折角高い学費を払って大学に通っているのに、積極的に学ばないのはもったいないです。大学に入ろうとしているけれど、どの学科にするか決めかねている受験生の方には、福岡大学人文学部の文化学科をお勧めします。

 文化学科では様々な国や地域の文化を幅広く学ぶことができます。私はアダムとイブなどの神話的な話に興味を持ち、宗教学関連のゼミを受講しています。そこでは聖書などを物語的に読み取り、ゼミのグループが各々さまざまな解釈をし、議論しています。また、私の友人は、自分たちで調べたい文化のフィ―ルドワーク(現地調査)を行い、まとめて発表をしています。

 文化学科では演習(ゼミ)が必修科目となっているため、いろいろな分野の研究をしている先生方の授業を受けることができます。哲学や地理学、文化人類学などの分野から自分の興味がある分野を選択し学習します。ゼミではレジュメやレポートを作成・発表し、討論を通じて結論を出すといった形式です。これを繰り返すことによって、自分の意見をまとめて人に伝える能力やパソコンでの資料作成などの力が付きます。これは社会に出ても必要になっていく能力です。文化学科は自分の興味がある分野を学ぶのに適した学科だと思います。
(永井健太)

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