ご卒業されたみなさま、本当におめでとうございます!!!
みなさまのこれからが、希望と幸福に満ちたものでありますように。
福岡大学人文学部文化学科の公式ブログでしたが,2024年3月末をもって停止いたしました。記載情報は2023年度までのものですので,ご注意ください。 2024年度以降の学科の情報は「https://www.hum.fukuoka-u.ac.jp/department/lc」をご覧ください。
![]() |
| ①新2年生(または③未修得者) |
![]() |
| ①新2年生(または③未修得者) |
![]() |
| ②新3・4年生(または③未修得者) |
携帯電話、スマートホン、電子メール等による連絡・取引などのように、対面接触なしの相互作用(身体の喪失)が進む社会を「情報社会」とよんでいる。しかし、技術をとおした諸個人の姿は、一定量のデータでしかないために不確実性の高い社会であるという。
彼は「情報社会」と監視の関係に着目する既存の議論をいくつか検討している。その一例が「データベース」に関する議論である。「データベース」とは、各所でデータの蓄積が進むと、それを繋ぐネットワークこそが多様なデータの貯蔵庫になることを表す概念であるという。「データベース」は監視に寄与するが、それ以上に過去のデータを参照することで、対象となる個人の主体像を予測するという特徴がある。具体例をあげれば、企業が「データベース」を参照して、ある個人の購買行動からその全般的な消費能力・性向を読み取り、購入に適した商品の広告を出すという例があげられる。「データベース」は対象となる個人の意識や行動よりも先に、理想的な主体像を構成してその枠組みの方へと個人を誘導していく(現実に経験した人も多いであろう)。さらにそれが進めば、個人は「シミュレーション」の対象となる。十分な量のデータがあれば、現在だけでなく、未来の主体像を先取りして構成することができる。極端な例のようだが、現実味を帯びつつある事態としては、遺伝子情報から将来の性格や能力、交友範囲、寿命などをシミュレートして、影響を与えそうな要因を予防的に制御するといったものである。このように未来を事前に見通すことも「監視」なのである。
初めの口頭発表では、3人の先輩方が発表してくださいました。内容は、いずれも高度であり、哲学をもとにした卒業論文であったため、理解に及ぶのがやっとでした。質問を考えることまで頭が回らなかったことが悔しくあります。面白いと感じたのは、同じ哲学領域の発表であるのに、正反対の主張をしていたことです。質疑の時間に、議論を重ねる先輩方の姿を見ていましたが、どちらも理論がしっかりと組み立てられていて、素晴らしいなと感じました。哲学3本だてでも飽きることがなかったのは、それだけの工夫を凝らしていた証拠です。さすが文化学科で学んできた4年生です。
そして、新しく導入されたポスター発表セッションです。私は、部活だったり、ゼミであったり、主にお世話になった先輩方の発表を中心に聞いてまわりました。はじめに足を運んだのは、心理学の腐ったリンゴ効果を取り上げたものです。健康なリンゴの中に腐ったリンゴをいれるだけで、伝染してまわりが腐っていきます。それを社会に置き換えて、やる気のない人がある一定の集団の中にいたら、どれほどの影響力があるのか?あるひとつの結論としては、多大な影響力を持っているということです。私の身近なことに置き換えて考えてみたところ、たしかにそういったことが見られました。例えば、複数人で一緒にテスト勉強をしていて、ひとりやる気がなくなると、まわりの人もやる気をそがれていくといったものです。卒業論文執筆活動に置き換えると、ひとりの脱落が多くの人に影響を及ぼすことになるかもしれません。3年生の方々、一緒に最後まで頑張りましょう。
他にも、コモンズの話や、リーダー論、SNSと犯罪の関係など多くの発表を見ることが出来ました。それだけなく、何十もの先輩方の集大成を身近に感じることが出来て、本当に刺激になりました。帰りに友達数人で話していても、「よかった」「自分たちも頑張らなきゃ」と充実の時間であったことは間違いありません。欲をいえば、スペースがもう少し広ければいいなと感じることもありましたが、それでも大満足です。