2019年1月23日水曜日

海外ドラマにみるアメリカのスクール文化(LC15台 中武 絢さん)

2018年度 第7回目の学生記事をお届けします。文化学科4年生の中武絢さんが、アメリカの学校文化に関して海外ドラマを例に挙げながら紹介してくれました。




海外ドラマにみるアメリカのスクール文化
LC15台 中武 絢

こんにちは。みなさんは何か好きなこと、趣味はありますか?

私は映画・ドラマ鑑賞が好きで、特に海外の作品が好きなので、今回は“海外ドラマにみるアメリカのスクール文化”について考えてみたいと思います。

アメリカでは、日本と同じように学園/スクールが舞台となっている映画やドラマが沢山あります。今回は、アメリカの有名なドラマ『ゴシップガール』を例にとり、私がドラマをみて特に印象深かったアメリカ文化を紹介していきたいと思います。

『ゴシップガール』は2007年~2012年にかけて放送されたアメリカのドラマで、全6シーズン・121話となっています。舞台はニューヨーク市マンハッタンのアッパー・イースト・サイドで、ここに暮らしながら名門私立学校に通う富裕層の高校生の成長を中心に描いた恋愛ドラマです。

それではスクール文化について見ていきましょう。




1, スクールカースト


ドラマの中で描かれている学校生活では“学園の女王は誰なのか”ということが重要視されています。『ゴシップガール』では〈誰もが羨むパーフェクトな美人セリーナ〉と〈有名ファッションデザイナー令嬢のブレア〉が女王の座を争っていて、彼女たちが高校を卒業した後も、学校では“女王争い”が続いていきます。

アメリカ映画/ドラマでは、このようにスクールカーストが日常的に存在するものが多数あり、例えば女性だと“チアリーダー”、男性だと“アメフト選手”がスクールカースト最高峰として描かれています。また女王のほかにも“取り巻き”や“連絡係”など細かく設定されている場合も多くあり、これらもごく日常的に描かれています。


2, プロムナード

アメリカマンハッタンの日常を描く『ゴシップガール』の中で、場面として多く登場したのはパーティーシーンでした。アメリカでは定期的にダンスパーティーが開かれることも少なくないですが、その中でも特別なものが、高校の卒業パーティー「プロム(プロムナード、舞踏会)」です。

会場がいつもより豪華なことはもちろん、参加者たちもドレスアップやメイクに気合をいれて臨みます。また、男性が女性をプロムに誘う“プロムプロポーザル”もプロムの醍醐味の一つであり、男性たちは女性たちを喜ばせるためにサプライズなどを用意し、精一杯もてなします。日本ではあまり見られない、素敵な文化ですね。




3, 大学受験

『ゴシップガール』の中で描かれていたアメリカの大学受験の場面で、私は初めて日本の受験との違いを知り、驚いたことがたくさんあったので紹介していきたいと思います。まずアメリカの大学受験は、日本のように決まった「入試日」はなく、高校の成績・SAT(大学進学適正試験)の点数・推薦状・小論文などの“入学審査書類”を揃えて、すべて郵送かオンラインで提出されます。試験の成績のみで合否が決まるわけではないようで、“有名人の子供”や“人種的マイノリティー”、“親の寄付金額”などでも合否が左右されます。また、ハーバード大学やコロンビア大学をはじめとする名門8大学は、「アイビー・リーグ」と呼ばれており、多くの学生がアイビー・リーグへの入学を希望します。



4, イベント

最後に、すこしスクール文化とは離れてしまいますが、『ゴシップガール』の中でも、何回も登場していたアメリカ文化の「サンクスギビングデー」を紹介したいと思います。サンクスギビングデーとは毎年11月の第4日曜日に行われる感謝祭で、“家族全員で過ごす日”となっています。パンプキンパイやターキーなど豪華な食べ物が用意され、家でアメリカンフットボールの鑑賞をしたり、街中で行われているパレードを見たりして楽しみます。日本ではまだあまりみられないサンクスギビングデー。職場や学校などすべてがお休みになり、家族や大切な人と楽しむための日が設けられていて、とても素敵な文化だなあと思いました。



 今回私が取り上げたのは一つの作品でしたが、洋画や海外ドラマには、私たちの知らない文化がたくさんつまっています。福岡大学の図書館にはDVDコーナーもあり、様々なジャンルの映画を見ることもできます。みなさんもぜひ興味のある映画から、今まで体験したことのない新しい文化に触れてみてはいかかでしょうか?

※記事中の写真は、私がアメリカの高校へ留学した時の友人から送ってもらったものです。

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