2014年11月27日木曜日

3年生の坂ノ上香子さん「福岡大学第25回懸賞論文」受賞

 福岡大学学生部企画の第25回懸賞論文、課題「現代を生きる」において、文化学科3年生の坂ノ上香子さんが佳作を受賞されました。
 1126()に授賞式が行われました。その様子です。






 坂ノ上さんご本人から論文の題目と要旨、受賞の言葉をご寄稿いただきましたので、ご紹介します。

論文題目 「社会的ジレンマから考える環境問題」

論文要旨
 あまり知られていないが、世界でもっとも食糧廃棄率が高い国は日本である。そしてその半分以上は人々が日常生活の中で廃棄したものである。食糧廃棄は深刻な環境問題の1つで、私たちは小さい頃からさまざまな環境問題について教えられてきた。にもかかわらず、それに対して行動する人々は少ないのである。
 このような環境問題には、社会的ジレンマが関わっている。社会的ジレンマとは、個々人が合理的な行為の選択によって短期的には利益を得るものの、その行為によって生じる社会的被害が次第に蓄積し、結果的に損害を被ってしまう現象を言う。このような社会的ジレンマには、「自分ひとりが行動したところで変化はない」という心理が働いている。私たちの未来が今よりひどい状況になるのを防ぐためには、このような考えを変えて、私たちの日常生活を改善する必要がある。

受賞の言葉
 賞を頂けるとは思ってもいなかったので、非常に嬉しいです。
坂ノ上さん
  私は、社会学で学んだ囚人のジレンマに興味があったので、現象として同じようなメカニズムを持ち、現実によく観察される社会的ジレンマをテーマとして選びました。また、心理学で学んだモチベーションと報酬のことや、哲学で学んだ日本人の空気についても言及しました。論文を執筆することによって、自分の興味のある社会学と心理学、哲学を関連付けて考察することができたので、とても良い時間になりました。卒業論文でもこのテーマについて書くつもりです。
 しかし、賞を頂いたと知ってから自分の論文を読み直してみましたが、本当に賞を頂いて良いのか疑いたくなるほどで、完成度が高いものとは言えません。きっと、提出していないだけで、私よりも良い文章を書ける人はたくさんいると思います。この機会に、懸賞論文のことを知った人は、来年挑戦することをお勧めします。
 私も卒業論文や来年の懸賞論文に向けて、多くの本を読んだり、多くの先生のお話を聞いたりして、知識を深めていきたいと思います。

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