鎌倉に行こう
鎌倉は私にとって特別な場所です。史跡や社寺を巡るのが好きなので、もちろん京都や奈良もとても気に入っているのですが、好きな町を一つだけ挙げるとすれば、多少迷ったあとに、鎌倉を挙げることになるでしょう。その主な理由は次の通りです。
まずは近くにあったということ。長いこと横浜の南部に住んでいて、鎌倉は目と鼻の先でした。それほど頻繁に通ったわけではないですが、色々な思い出がある場所なのです。つぎは源頼朝が好きだということ。小学生のころ、あの端正な肖像画に魅了されて(ただし、頼朝を描いたものではないとする説が出て、今では論争になっていますが)、私は日本史(特に奈良~平安時代)大好き少年になっていました。頼朝は弟の義経を死に追いやるなど、冷酷非情な人物として、あまり良くは言われないことが多いです。たしかにそういう側面があったかもしれませんが、父義朝の仇である平家を討ち滅ぼし、頼義、義家という遠祖の見果てぬ夢であった陸奥の覇権を握り、雪辱を見事に果たしました。自らに課せられたほとんど実現不可能とも思われる使命を、ここまで鮮やかに実行してみせた人物が他にいるでしょうか。そしてさらに、歴史の大きな流れからみれば、頼朝は、時代の要請として、多くの犠牲を払って、その後600年以上も続く武士の世を生み出した立役者と言えるのです。
ということで、私は鎌倉が好きなのですが、それが高じて、数年間、実際そこに住んでいました。平成12年に、縁あって福岡大学に赴任することになりますが、そうならなかったならば、いまだに住み続けていたかもしれません。ただし、観光地は観光で行くべきところであって、住むべきところではないというのが率直な感想です。

まずは鶴岡八幡宮(→写真)。九州の宇佐を発祥地とする八幡神は、様々な変遷を経て、ついには武士の都とも言える鎌倉に鎮座されました。鎌倉の中心に鶴岡八幡宮を据えたその雄大な町づくりは、武士の世の到来を飾るに相応しいものです。なお、その東にある大倉山には頼朝が眠るお墓があります。



以上、思いつくままに色々と述べてしまいましたが、それでも鎌倉の魅力についてほんの少ししか紹介できていない気がします。百聞は一見に如かず。東京方面へ行く機会があったならば、ぜひとも鎌倉に足を伸ばして、その魅力に触れてほしいです。
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