12月3日火曜日の夕方、約一年ぶりに、第8回目のLCアーベントが開催されました。
今回の提題者は、心理学がご専門の一言英文先生で、タイトルは「心と文化の根深い関係」。参加者は学生さんが15名程度、教員が3名。
相対的なものの中にも人間の心の「本質」があるのではないか。多様性を受け入れるにせよ、多様性を受け入れていくメカニズムがあるのではないか――。このような問題提起から、話がスタート。「文化」や関連概念の定義、検討がなされた上で、豊富な事例に基づきながら、感情は文化的なものである、という主張が展開されました。
心は習慣的な行動によって変わっていく。文化的な「思いこみ」を外そうとしても、外せない部分がある。何が許せて、何が許せないのか。「被害者がいなければ、できるだけ個々人の自由を認めるべきである」と考えるのか、そうでないのか。いじめはどのような「場」で起きやすいのか、等々。言葉のレベルではなく、文化によって心が変わっているとすれば、言葉のレベルでは心を変えられない……?
アーベントの終了後は大学近辺で打ち上げが行われ、深夜まで続いた模様。
日頃の講義やゼミなどで、私自身、しばしば「……という考えは絶対ではない。もっと多様であり得る」と偉そうに話したりしているものの、そのような言葉だけでは捉えられず、届かないものがあるのだろう、と改めて思う、今日この頃です。
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