2018年7月3日火曜日

文化学科での出会いと方言 (LC16台 細井奈桜子さん)

今年度3回目の学生記事をお届けします。文化学科3年生の細井奈桜子さんが、大分県出身の彼女が福岡大学で様々な他県出身者と出会う中で、特に文化の違いを感じたという「方言」に関して記してくれました。




文化学科での出会いと方言
LC16台 細井奈桜子

 皆さんこんにちは。文化学科3年の細井です。私は大分県出身で、大学入学を機に福岡県に住み始めたのですが、大学生になってからは様々な人との出会いがあり、地元では馴染みのない文化に触れることが多々あります。今回は、個人的に最も文化の差を感じた「方言」について取り上げたいと思います。

 福岡大学には2万人近い学生が在籍しており、そのうち文化学科の学生は410人です。学生は、福岡だけでなく大分、鹿児島、長崎、山口などの様々な地域から集まっています。私の友達には福岡市出身の人が多いのですが、大分とは言葉の発音や語尾が全く異なっているので、隣り合った地域でもこんなに違うのかと驚かされることがあります。たとえば、「何してるの?」は福岡では「なんしようと?」、大分では「なにしよんの?」とそれぞれ全く違う言い方になります。福岡は「~と。」や「~たい。」という語尾になることが多く、大分では「~やん。」や「~やけん。」という語尾になることが多いです。発音(訛り)も福岡、大分、鹿児島、宮崎などで全然違っていて、たまにお互いの癖が移ったりすることもあるので、3年次にもなると結構方言が混ざっていることもしばしばあります。



 また、お互いの地域で共通している方言もあって面白いです。たとえば、標準語で「物をしまう」という意味を持つ「なおす」という方言や、掃くことを意味する「(ほうきで)はわく」は主に九州地方で使われている方言で、福岡、鹿児島、大分出身の友人全員に共通していました。周りの人もみんな使っていたため、昔はそれが方言だと思っていなかった、標準語だと思っていたという話をよく聞きます。(私も昔そう思っていました...) 近年では方言を使う女子が可愛いと話題になって、「方言女子」などといった言葉が登場し、方言への注目が高まっています。『方言チャート』というサイトでは、「はい」「いいえ」の2択で方言に関する質問に答えていくだけで、自分の出身地を割り出してくれます。(私も実際にやってみましたが、見事に当たりました。↓)

 
(東京女子大学・篠崎晃一教授作成:方言チャート』 https://ssl.japanknowledge.jp/hougen/hougen47/index.php
 

 今回は九州の方言を中心に紹介しましたが、文化学科には九州以外からもたくさんの学生が集まっていて様々な人と出会うことが出来ます。また、社会学や地理学など、地域の文化に関わる学問が文化学科にはたくさんあるので、方言以外にもさまざまな地域ごとの個性を見つけて研究してみるのも面白いと思います。皆さんも、文化学科で地元だけでは出来ない出会いをしてみませんか?

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