2015年8月11日火曜日

文化学科ゼミ紹介(LC13 鎌田茉奈美さん)

今年度7回目の学生記事をお届けします。現3年生の鎌田茉奈美さんが、平井ゼミの報告をしてくれました。


 こんにちは。文化学演習、平井ゼミ三年の鎌田です。今回は私達がゼミで学んでいる内容について紹介させていただきます。

 私たちは基本、フランスの哲学者であるアンリ・ベルクソン氏の著書『物質と記憶』を教科書として用いています。そしてこの本の内容について理解を深めていくといった授業を行っています。


 前期で扱った本の内容としては、主に記憶と脳の話でした。具体的には、記憶には二種類あることや、そこから私たちが感じ取ったものをどうやって認識しているのか、さらに認識の間違い(「こんちには」がなぜ「こんにちは」と読めてしまうのかなど)はどのようにして起きるのか、などについてでした。これらを教科書で学びながら、難しいところはグループに別れて話し合いを行い、ゼミ生がお互いに意見を言ったり聞いたりすることで、より知識を深めていきました。さらにゼミの最終回には二班に分かれて、今まで学んできた内容についてのプレゼンテーションを行いました。



 三年生からのゼミの授業では、三年生と四年生の二学年合同になるので、授業中に違う学年間で教え合い、交流することが出来ます。これは他の普段の授業では無い、ゼミならではのことではないでしょうか。特に私たちの行ったプレゼンテーションは、班の三年生主体での発表でしたので、まだ哲学を始めて間もない私たちは、四年生の先輩方にとても助けていただきました。授業の時間外でも集まって、一緒に発表内容を考えていただき、より理解を深めた上で発表に臨むことが出来ました。

 この授業内容を聞く限りでは「え? 哲学のゼミ? やってることは脳科学では?」と思われるかもしれませんが(私もそうでした)、この前期の議論を踏まえた上で、時間の哲学や、心と身体の哲学を後期でやっていくはず、です。


 哲学書を読むのは難しそうと思われている方は少なくないと思います。私も哲学には興味がありましたが、難しそうな哲学書を読むことには抵抗を感じていました。しかしゼミで他の同輩や先輩と話し合いながら読み進めていけば、自分がどこが分かっていないかが分かり、さらに他のゼミ生に説明をすることで、自分の理解も深めることが出来ます。

何よりも、授業を通して難しいことや、知らなかったことを徐々に理解出来ているという実感があることが、ゼミならではの醍醐味だと思います。「何だか難しくて大変そう」という理由でこういったゼミや授業を忌避するのは勿体無いような気がします。

 折角、大学という環境に居るのだから、様々なことに意欲的になることが大事なのではないでしょうか。それは他のゼミでも言えることだと思います。私も、そのことを意識して、この平井ゼミや、残りの学生生活を過ごしていきたいです。

LC13台 鎌田茉奈美

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