この記事では、文化学科3年の黄田悠太、前田恵太、甲斐宰の3人がそれぞれの所属するゼミについてお話したいと思います。文化学科は哲学、美術、宗教学、心理学、社会学、地理学、文化人類学の7つの領域から成る学科です。そのため、いろんな学問を幅広く勉強することができます。
・佐藤ゼミ
佐藤基治先生のゼミでは、主に心理学の実験をおこなっています。たとえば錯視を用いた実験や、文章記憶の実験、方向感覚の実験など、いろんな実験を自分で計画を立て、実際に実験して、発表しています。私はフラッシュラグ効果についての実験をおこないました。フラッシュラグ効果とは、左から右に移動する光点をフラッシュさせると、移動する光点が点灯した光点よりも右にずれて見えるという現象です。人間の視覚系は、網膜に刺激が与えられてから知覚が成立するまでに約100ミリ秒の遅れがあるために、こういう現象が起こります。あまり身近なものではないように思われるかもしれませんが、たとえばサッカーのオフサイドの誤審はフラッシュラグ効果によるものだと言われています。
(出典)スポーツナビ+ HP (http://www.plus-blog.sportsnavi.com/uncolpodivento/article/11) |
・高下ゼミ
私は心理学の高下先生のゼミに所属しています。心理学といっても、このゼミでは実験ではなく、「文章」を通じて書き手の考えや感情を相手に伝えることを学んでいます。授業では様々な作家の有名な文章表現を読んでいます。私たちは小説の書き出しや比喩表現などを学び、自分でも実際に文章を書いてそれを発表しています。文章を作る時には、読む人がその文章に引き込まれるような文を作るように心掛けています。他の学生の文章でも、情景が浮かんでくるような文やユーモアのある文であれば、引き込まれるようにどんどん先へ読み進めることができます。このように、高下ゼミでは多くの文章に触れることで自分の文章の表現の幅を広げることができ、自分の文章を他者に読んでもらうことで楽しく学ぶことができます。(前田恵太)
・林ゼミ
文化学科では1年次からゼミがあり、私は1年次のゼミでは文化人類学、2年次は心理学、哲学と様々なことを学んできました。このように多様な学問分野を専門的に学べるのは文化学科の利点だと思います。今年度は、倫理学の林先生のゼミで功利主義について学んでいます。功利主義とは、最大多数の人々の最大幸福を目指すことです。真剣な議論を通して、自身のこれまでの生き方や今後の生き方まで考えさせられ、今ではゼミが週の楽しみのひとつになっています。他の哲学のゼミとの合同ゼミなども時々行われているので、横の交流が広がりますし、いろいろな意見が聞けるので、とても勉強になります。ゼミではコンパなど楽しいイベントもたくさんあります。夏には社会勉強も兼ねて、軍艦島にゼミ旅行に行く予定です。文化学科は先生方も先輩方も友達も優しくて面白い方ばかりですので、イベントには積極的に参加することをお勧めします。私はどの学問を選べばよいか分からなかったので、様々なことを学べる文化学科を受験しましたが、文化学科での学習を通じて、普段の生活においても考え方の幅を広げることができ、大変満足しています。(甲斐宰)
以上でゼミの紹介を終わります。この記事が、福大を受験しようとしている方や、来年のゼミをどこにしようか迷っている方の参考になればと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。
LC13台 黄田悠太、前田恵太、甲斐宰
0 件のコメント:
コメントを投稿