それが、「文化学基礎論」という一年生全員が必ず受ける必修の講義です。この講義は、大学に入ったばかりの学生さんたちに、文化学科で学ぶ内容の全体像 をイメージしてもらうために、さまざまな問題を色々な角度から掘り下げてゆくことを目指しています。担当は宗教学の小笠原先生で、今年のテーマは「人生に価値を与えるものは何か」。他の専門の先生をゲストとして招きつつ、学生さんたちと議論をしながら双方向の講義がおこなわれています。
さて、6 月 12 日(木曜)の講義は、ゲスト登場の回でした。「人生」を考える ためには、そもそも「人間とは何か」を考える必要があるということで、「人間と他の動物の違い」をテーマに近代西洋哲学がご専門の平井先生が登場し、この記事を書いている宮野と、小笠原先生の三人も議論に参加しながら、
「生命維持に必要じゃないのに、衣服で着飾るのは人間だけじゃないのか?」
「火を使うのは人間だけっていうけれど、本当にそうだろうか?」
「自分の死を抽象的考えて恐怖するのは、人間に知性があるからか?」
などなど、一年生の皆さんからさまざまな論点が飛び出し、それがどんどん繋がって、議論が展開していく、とても楽しい時間になりました。
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